2020-09-19 九月 店先の提灯草に蛍来よ インターネット生の言葉は月に置く 生前の話などして盆の月 木犀の角を曲がれば吾が家の灯 茎高く花屋の奥の女郎花 藁ボッチもたれて話す距離が佳い 目の端に雲泳ぎいる彼岸入(鰯雲) 名月を二十畳間へといざなへり 大羽一枚拾ひ落葉の上に置く 女郎蜘蛛囲ことはり無しに庭で猟 香保里 吾れのボケ如何なものかと悩む朝 日々に倦み旅に出たきとコロナ鬱 淋しいな男二人の川キャンプ ひでみ マスクして検温コロナ残暑なり 秋涼しやっと一息深呼吸 墓参り銀杏黄葉踏みしめて 美紗 秋祭り担ぎ手の胸に竜頭あり 面河渓一枚羽織る夏の朝 梅津寺ストローハットと云う帽子 面々々日毎の破竹夏稽古 青斑