三月

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暁の庭に喇叭水仙吹きはじめ

薬石効なし打つ手はありと四月馬鹿

ひょっとこの顔して風船ふくらます

三十余亡夫の曲がりし角の梅

蕗の薹採り進みてや他家の領

婆々友とおしゃべりおれば初蝶来

「春宵一刻値千金」終わりの旅の卒寿吾

淑女にして手放し大笑いマスクして

香保里

 

石手寺に餅撒く節分懐かしむ

美沙